借金に逃げ道はない。目の前を乗り切るための「その場しのぎ」が、僕を自己破産まで追い込んだ
23歳の頃の僕は、借金に追われる日々が続き、今日を、今週を、今月を乗り切るために、いろいろな策を講じていました。
ですが、その結果は「自己破産」。

解決策と思っていたことの多くは、ただの「その場しのぎ」であったことを、後になって知ることになりました。
- 返済からは逃げられないこと
- 借金をした理由を知る必要があること
- 先に目を向けて行動しなくてはいけないこと
- その場しのぎの行く末
返済からは逃げられない
根本的な解決をしない限り、返済に追われる日々から抜け出す方法はありません。
- 収入アップ
- 金利の見直し
- 返済期間の見直し
これらが希望通りにできれば苦労はありません。
ですが、現実はそんなに甘くありません。
破産リーマンは、すべて考えたことがあります。
収入アップを試みた
より給料面で豊かな転職先を探していたことがありました。
求人情報の中には、とても好条件のものもあります。
ですが、特殊な技能や資格を必要とするもの、危険な仕事、転勤や異動などが頻繁で生活が落ち着かないものなど、さまざまな条件がありました。
自分が持てるスキルを活かし、年収アップを目指すのは、ほぼ不可能な状態でした。
その当時の勤続年数は5年ほどで、昇給もいくらかある状態でしたので、どうしても初年度は年収ダウンからのスタートとなる求人ばかりでした。
「それではダメだから」と、見送りました。
返済計画と金利プランの比較
返済に追われている状態でしたので、より低金利で、より負担の少ない返済プランを求めて、いろいろと調べていたことがあります。
クレジットカードのリボ払いを確実に完済するため、借り換えを行ったことがあります。
その時のことはこちらの記事で詳しく書いています。

僕の場合は、その他の借り入れは銀行からの融資が主で、金利もさほど高くない借金ばかりでした。
返済方式や金利プランの見直しをしてみたところ、お金の面では生活が激変することはありませんでした。
返済期間の見直し
ローンの返済額は、元金に対する金利と返済期間によって決まってきます。
返済期間を延ばすと、月々の支払額は多少抑えられるかもしれません。
ですが、長期間にするほど総返済額は増えることが一般的で、経済的な負担は大きくなる可能性が高くなります。
1年や2年伸ばしたとしても、こちらも決定的に返済額を抑える方法にはなりませんでした。
当初の返済計画がいかに大事か、思い知らされました。
そもそもなぜ借金したのか
基本的には、購入するものの価格に対して資産が足りていないから、融資を受けるものだと考えます。
僕の場合は、負債の大部分が「浪費」によるものだったため、自分自身の行いをしっかりと正すべきでした。

どう返済額を抑えようか。
今月の支払いはどう乗り切ろうか。
生活費はどう工面しようか。
そのようなことばかり考えていました。
まずやるべきだったこと
自分が追い込まれている状況は、なぜ、どのように生まれたのか。
中学生の頃に英語の授業で習った「5W1H」の考え方をするべきでした。
- Who(誰が)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(なぜ)
- How(どうやって)
この6つの要素を確認することで、借金の発生原因の多くを突き止められたはずです。
破産リーマンは当時・・・
「借金の返済のために借金をする」
こんな愚行を繰り返していました。
すでにある返済と、返済のために借金することで増える返済。
どちらも考えていたことですが、結果的に失敗しています。
ボーナスやその他の臨時収入を過信し、返済を先延ばしにしていただけでした。
当時はこれでも「頑張っている」と思っていたのは、とても愚かでバカな行いでした。
ただ、そのことには気付けなかったのです。
なぜなら、経済的にも精神的にも余裕がなかったからです。
バカとしか言えない
自分のことですから、いくらでも悪く言えます。
ですが、何より「バカ」の一言に尽きます。
もしもタイムマシンで過去の自分に会うことができるなら、きつく言ってやりたいものです。
きっとそんな話は右から左で、聞く耳を持たなかったでしょうが……。
考えるべきは未来
このまま返済を続けていけば、いつ支払いを終えるのか。
そこまでの細かな返済計画を立てる必要があります。
僕が自己破産を選択した理由の一つに、この「未来」があります。
なぜ自己破産の道を選んだのか
僕の当時の見立てでは、借金返済にかかる期間は10年を超えていました。
それも、住宅や教育資金などの先に残るものではありませんでした。
生活費や交際費など、日常のあらゆる出費だからです。
結婚したい。
家が欲しい。
子供が欲しい。
楽になりたい。
未来に描くそんなビジョンが、僕を自己破産という選択肢に導きました。
自己破産=幸せ、ではない
一見、幸せな未来を描いているようですが、借金に追われる日々が地獄だったから逃げたのです。
健康的に生活することができて、将来を考えることができて、それでこその幸せではないでしょうか。
自分が自己破産したことで、債権者の方々には多大なるご迷惑をかけたことは承知の上です。
ですが、あの時の決断があってこそ、今現在、家庭を築けているという「結果」につながっています。
そう考えると、自己破産という制度には感謝しています。
その場しのぎを続けていくと・・・
僕の場合は、家具や家電をほぼすべて失いました。
その場しのぎのお金を作るために、持ち物をどんどん売却し、お金に換える生活でした。
無くなった逃げ道
ついに売却するものすらなくなってしまい、所持金も底をつく。
本当の意味で、「首が回らない」状況に陥っていました。
消費者金融からの借金もできず、所持金もなく、売却するものもない。
強い不安と恐怖。
それでも待ってくれない返済。
ライフラインの崩壊
北海道の寒い冬に、灯油を買うお金もなく、暖房をつけずに布団にくるまって寝ていた記憶があります。
お金もなく、クレジットカードも限度額いっぱいまで使っていました。
寒さのせいで水道管も凍結し、トイレの水も流せない状況です。
本当に生きた心地がしない日々でした。
死んでいたかもしれない
食事もまともに取れず、水も出ない氷点下のアパートの一室。
そんな中でも眠れていたのは、追い込まれた人間の底力だったのか。
それとも、その危険性すらもわからなくなってしまうほど、精神が崩壊していたのか。
今となってはわからないことですが、もう同じことを繰り返すわけにはいきません。
これからの生き方
あの頃の僕は、いつも「今」をどう乗り切るかばかり考えていました。
今月の支払いをどうするか。
今日をどう過ごすか。
どうすれば、目の前の問題から逃げられるか。
ですが、それを繰り返した先に待っていたのは、さらなる借金と、逃げ道のない生活でした。
今になって思うのは、苦しいときほど「今」ではなく「その先」を見る必要があったということです。
数年先、自分はどうなっていたいのか。
家族とどんな生活をしていたいのか。
そのために、今なにをやめて、なにを選択するべきなのか。
当時の僕には、それを考える余裕がありませんでした。
だからこそ、これからは目の前の問題を片付けるだけではなく、その問題がなぜ起きたのかまで考えるようにしたい。
「どうやって乗り切るか」ではなく、「どうすれば同じことを繰り返さないか」。
それを考えることが、本当の意味で問題と向き合うことなのだと思います。
僕は一度、借金に追われ、売るものもなくなり、生活そのものが崩れるところまで行きました。
だからもう、同じ場所には戻りたくありません。
借金に逃げ道はない。
その場しのぎで逃げ続けても、いつか必ず向き合わなければならない日が来ます。
あの頃の自分には、それが分かりませんでした。
だから今の僕は、あのときの選択を忘れずに、少し先の未来を見ながら生きていきたいと思っています。
